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婦人科

Gynecology

婦人科|品川区小山の産科・婦人科 - ブルーマリヌ武蔵小山女性クリニック

Gynecology

婦人科

婦人科について

婦人科では、月経・おりものの悩み、PMS/PMDD、月経困難症、子宮や卵巣の病気、性感染症、更年期障害、子宮がん検診、避妊、不妊の相談から妊娠に関することなど、思春期から老年期における女性特有の病気や症状すべてを扱います。「生理不順、不正出血など月経がいつもと違う」「40代に入り更年期の影響なのか、何となく辛い」など、ちょっとしたことでもお気軽にご相談ください。

このような症状はございませんか?

  • 生理痛がつらい
  • 生理不順
  • 生理以外の出血がある
  • 下腹部痛
  • 生理の量が多い
  • おりものが気になる(量・におい・色)
  • 生理前のイライラ、不調
  • 生理をずらしたい
  • 避妊したい
  • 疲れやすい
  • やる気がでない

月経異常

月経の周期は通常25~38日が正常範囲で、それより早い周期を頻発月経、それより遅い周期を希発月経と呼びます。月経の量が多いものを過多月経といいますが、あまりに多かったり期間が長いと貧血が心配になります。月経に伴う病的な症状があれば、月経困難症と言います。月経時は多くの女性が腹痛、腰痛、おなかの張り、吐き気、頭痛、イライラ、憂鬱などを経験しますが、程度が強く日常生活に支障がある場合は病気と認識して治療します。

原因

月経異常となる原因にはさまざまなものがありますが、その中でも最も大きな原因として「ホルモンバランスの乱れ」が挙げられます。
通常、月経は卵胞ホルモン、黄体ホルモンといった女性ホルモンによってコントロールされています。これら女性ホルモンの分泌は、脳視床下部、脳下垂体、卵巣の3つの器官が連携して行っており、正常に機能していれば、月経が開始されます。
逆に言えば3つの器官の連携に異常が起こると、月経が開始されなかったり周期が乱れたりといった問題が発生します。
また、激しい運動や無理なダイエットも月経不順の原因となることがあります。

治療

月経不順の治療として、女性ホルモンの薬や漢方薬などを用います。生活習慣を整えることにより改善することもあります。治療に使用する薬剤は、妊娠を目指しているかどうかで違ってきます。詳しくお話をうかがった上で治療方針を決めます。

PMS(月経前症候群)/PMDD(月経前不快気分障害)

PMSとは月経前症候群と呼ばれるもので、月経が開始する3~10日ほど前の黄体期の間、身体的・精神的に不快・不調な症状が現れます。これらの症状は月経が開始すると同時に改善するのが特徴です。女性の95%は月経前に何らかの症状を経験しているといわれています。いらいら、のぼせ、下腹部膨満感、下腹痛、腰痛、頭痛、怒りっぽくなる、乳房痛、落ち着かない、憂うつの順に多くみられます。
軽度な場合には、生活習慣の改善などで症状がよくなることも多いのですが、重度な気分変調があるものは月経前不快気分障害(PMDD)と呼ばれる著しい精神症状を認めるものがあり、抗うつ薬などの使用が必要となることもあります。

原因

PMSは詳しい発症メカニズムは解明されていませんが、一説では視床下部-下垂体-性腺系の正常な変動に対する異常反応が原因といわれています。一方、PMSの神経症状は、脳内のホルモンや神経伝達物質の異常が原因であることがわかっています。
黄体期に高値となるプロゲステロンの分泌が低下すると、気持ちを落ち着かせる効果のあるセロトニンというホルモンの分泌が妨げられたり、脳内GABAの活性が低下したりすることで、イライラ感や抑うつなどの症状を引き起こします。

治療

比較的軽症な場合にはカウンセリングや生活習慣改善のための指導が行われます。有酸素運動を主体とした適度な運動、食生活の見直し、節酒、禁煙、ストレスの解消なども効果的です。
これらの対策によっても症状が改善しない場合、ピル:OC・LEP(低用量ピル)を使用する薬物療法が効果的です。
また、イライラ感などの自律神経失調症状には当帰芍薬散などの漢方薬、頭痛をはじめとした体の痛みに対しては消炎鎮痛剤、抑うつなど精神症状が著しいPMDDの場合は抗うつ薬が使用されます。

更年期障害

女性は40歳代中ごろから女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が徐々に減少し、50歳前後で多くの方が閉経を迎えます(日本人女性の平均閉経年齢は49.5歳とされています)。この閉経の前後5年の10年間(45~55歳頃)を更年期と呼びます。
日本女性の平均寿命は87.57歳(2021年)であり、平均閉経年齢は49.5歳であることから、閉経はほぼ人生の折り返し地点であり、老齢期の入り口である更年期をいかに乗り切り後半の人生の生活の質をあげられるか、現代の日本女性にとって大切な問題です。
更年期には、これまで女性の体を護っていたエストロゲンの分泌が低下し、骨代謝や脂質代謝、認知機能や免疫機能にまで影響します。
更年期に出現する症状(のぼせ、異常発汗、めまい、倦怠感、不眠、頭重感、ゆううつ、動脈硬化、高血圧、骨粗しょう症など)を「更年期症状」といい、更年期症状があることで日常生活に支障が出る状態を「更年期障害」といいます。

原因

更年期障害はエストロゲン低下による内分泌的要因のほか、社会環境的要因、心理的要因が関連しあって生じると考えられています。外部からのストレスや身の回りの環境の変化、本人のもともとの性格といった要因も大きく影響します。

治療

更年期障害は身体的・心理的・社会的因子が複雑に関与して発症しますので、まず十分な問診を行うことが必要です。その上で生活習慣の改善や心理療法を試み、それでも改善しない症状に対して大きく3つに分けてホルモン補充療法(HRT)、漢方薬、向精神薬による薬物療法を行います。

低用量ピル(OC・LEP)の処方

低用量ピルは正しく内服すると91%以上の避妊効果があり、他の避妊法よりも効果が確実であることがわかっています。また、避妊目的以外にも月経困難症や月経前症候群(PMS)の治療薬としても多くの国で使われており、日本国内でも治療目的では保険適応になっています(避妊目的のピル内服は自費です)。

期待できること

避妊以外のメリットとして、月経痛や月経前症候群の症状改善、月経量の減少による生活の質の向上、ニキビや多毛症の改善、子宮内膜症、卵巣がん、子宮体がんの発症を抑制することもわかっています。また、月経の時期を1日単位で自らコントロールすることも可能です。受験や大会など、月経前や月経中の不調で本来の実力を発揮できず困っている方、月経不順や不正出血で旅行などの大切なイベントに出血が重ならないか不安を感じている方にとって、月経日を動かせるピルは大きな味方になってくれます。

当院で処方できるピル一覧

保険適応のピルすべて(フリウエル、ヤーズ、ドロエチ、ジェミーナ等)
自費のピル(マーベロン、シンフェーズ、ファボワール、ラベルフィーユ)

当院で日帰り手術も行なっております