〒142-0062 品川区小山3丁目14番1号 シティタワー武蔵小山2階 201-2号室

ライフステージごとのお悩み

Life Stage

ライフステージごとのお悩み|品川区小山の産科・婦人科 - ブルーマリヌ武蔵小山女性クリニック

Life Stage

ライフステージごとのお悩み

女性の健康には、体内のホルモン環境が深く関わっています。
女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」は、女性が健康に生活していく上でとても重要な役割を果たしています。
女性ホルモンの中でも、特に「エストロゲン」は年齢やライフステージによって、分泌量が変化していきます。この「エストロゲン」の分泌量の変化は女性の健康に大きく関係し、女性特有の病気を引き起こすことがあります。
女性の一生は体内のホルモン環境によって、思春期~性成熟期~更年期~老年期というように、大きく4つのライフステージに分けられます。それぞれのライフステージによって、特に「エストロゲン」の分泌量が異なることで、あらわれやすい症状や病気があります。
また、そういった女性特有の病気を知ることで、現在の体調の変化だけでなく未来の病気の予防にもつながります。ちょっとしたホルモンバランスの乱れが様々な心身の不調に繋がることもあります。不調に気づかれましたら、お早めにご相談ください。

エストロゲン(卵胞ホルモン)とは

エストロゲンは卵巣から分泌される女性ホルモンで、女性の成長に伴い分泌量が変化していきます。思春期においては、乳房の発達や子宮・腟の発育、身長や体重の増加など、女性らしいからだを作る上で重要な役割をしています。
エストロゲンは、月経にも密接に関わっており、初経~閉経まで、ライフステージごとに分泌量の増減を繰り返します。また月経だけでなく、コレステロールの代謝や骨量の維持などにも関係し、女性の健康に大きな影響を与えています。

プロゲステロン(黄体ホルモン)とは

プロゲステロンは、卵巣から分泌される女性ホルモンです。
卵巣では、排卵が起こると「黄体」がつくられ、プロゲステロンはこの黄体から分泌されるので「黄体ホルモン」とも呼ばれます。
このプロゲステロンはエストロゲンとともに、乳房の発達や月経周期における体のさまざまな変化、さらには妊娠にも深く関係しています。

女性の4つのライフステージ

・思春期(10歳~18歳頃)

エストロゲンの分泌量が増え、妊娠・出産に向けて準備が整う時期

・性成熟期(18歳~45歳頃)

エストロゲンの分泌が盛んな時期

・更年期(45歳~55歳頃)

エストロゲンの分泌が急激に低下する時期

・老年期(55歳頃~)

エストロゲンの分泌が乏しくなる時期
女性のライフステージとホルモンの変化

思春期(10歳~18歳頃)

エストロゲンの分泌量が増え、妊娠・出産に向けて準備が整う時期

思春期は子どもから大人へと成長する移行期間で、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が増える時期です。エストロゲンの分泌量が増えることで二次性徴が始まり、初経を迎え、子宮や卵巣が成熟していきます(思春期が発来する詳しいメカニズムははっきりわかっていません)。また身長や体重が増加し、女性らしいからだが作られます。卵巣の機能が完成するまでは月経不順や月経痛などといった月経のトラブルがあらわれやすい時期でもあります。

こんなお悩みありませんか?

  • 月経痛がひどい
  • おりものが多い
  • 月経がこない・ばらつく
  • 月経前にイライラしたり体調が優れない
  • 月経をずらしたい
  • 子宮頸がんワクチンを打ちたい

性成熟期(18歳~45歳頃)

エストロゲンの分泌が盛んな時期

性成熟期はエストロゲンの分泌が最も盛んで、月経が順調になり、心身ともに安定する時期といえます。子宮や卵巣の機能が整い、多くの方がこの時期に妊娠・出産というイベントを迎えます。
一方で、エストロゲンの分泌が盛んである分、ちょっとしたエストロゲンの変化が体に影響し、不正性器出血や月経痛、過多月経など月経トラブルなどが起こることがあります。また子宮筋腫や子宮内膜症、子宮腺筋症といった女性ホルモンに関係する病気が増えてくる時期です。

こんなお悩みありませんか?

  • 月経以外の出血がある
  • おりものが多い
  • おしっこが近い・排尿痛に痛みがある
  • 月経がばらつく・こなくなった
  • 外陰部にできものができた
  • 外陰部がかゆい
  • 月経痛がひどい・出血量が多い
  • 月経をずらしたい
  • 性感染症が心配
  • 月経前に体調が優れない
  • 子宮がん検診を受けたい
  • 避妊したい
  • 妊娠したかもしれない
  • 検診で異常を指摘された

更年期(45歳~55歳頃)

エストロゲンの分泌が急激に低下する時期

更年期は「閉経」を挟んだ前後5年の10年間の時期を指します。エストロゲンの分泌が急激に低下し、不安定になることで、体に様々な不調(更年期症状)があらわれることがあります。症状には個人差がありますが、日常生活に支障が出る場合には「更年期障害」と呼びます。
また、高血圧や脂質異常症、動脈硬化、骨粗しょう症などの予防にも心がける必要があります。

こんなお悩みありませんか?

  • のぼせたりほてったりする
  • 急に汗が出る
  • 落ち込むことがある
  • 寝つきが悪い・夜中に目が覚める
  • イライラする
  • やる気が出ない
  • ひどい肩こり・頭痛
  • 不正出血がある
  • 疲れやすい
  • 子宮がん検診を受けたい
  • おしっこが近い・漏れてしまう
  • 検診で異常を指摘された
  • 月経がばらつく・月経血が多い

更年期によくみられる疾患

老年期(55歳頃~)

エストロゲンの分泌が乏しくなる時期

閉経を迎え、エストロゲン分泌が乏しくなる時期です。平均寿命が延び、女性の一生の中でエストロゲンの恩恵を受けられないこの老年期の期間が長くなりました。これまでエストロゲンによって維持されていた血管や骨、お肌のトラブルに注意が必要です。
更年期を過ぎ、「更年期障害」などの自覚症状は改善し体調が安定する一方で、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病や、骨粗しょう症が増える時期になります。そういった病気の予防を心がける必要があります。

こんなお悩みありませんか?

  • 子宮がさがる
  • 子宮がん検診を受けたい
  • 陰部の痛み・痒みがある
  • 尿が近い
  • 尿が漏れる
  • 不正性器出血がある