〒142-0062 品川区小山3丁目14番1号 シティタワー武蔵小山2階 201-2号室

子宮がん検診

Screening

子宮がん検診|品川区小山の産科・婦人科 - ブルーマリヌ武蔵小山女性クリニック

Screening

子宮がん検診

子宮がん検診について

子宮がん検診とは、女性特有のがんである子宮がん(子宮頸がん・子宮体がん)のリスクの早期発見を目的に行う検診です。

子宮頸がん検診

一般的には、子宮がん検診は「子宮頸がん検診」を指します。子宮頸がんは子宮がんのうち約7割を占め、若い世代に多いがんで発症のピークは30代となっています。

子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染が原因で起こることが知られています。HPVは性交渉によって感染し、性交渉の経験がある女性の80%以上が50歳までに一度は感染するといわれ、多くの場合免疫力で自然治癒します。HPVワクチンによる予防が効果的ですがワクチンですべてのがんを防げるわけではないこと、性交渉の経験がある方はHPVに感染している可能性があることより、子宮頸がん検診を毎年受けることをお勧めします。

検査

スクリーニング検査として、子宮の出口である頸部をブラシなどでこすって細胞を採取する子宮頸部細胞診を行います。痛みは一瞬です。子宮頸部細胞診で異常が認められた場合は「コルポスコピー検査と組織診」という精密検査を行います。子宮頸部をコルポスコープという拡大鏡で観察し、病変がありそうな部分から組織を取り、異形成があればどの段階か確定診断します。
いずれの検査も月経中でない時に受けることが望ましいです(付着程度の出血であれば検査可能です)。
組織診で、高度異形成(CIN3)・上皮内癌(CIS)・癌の場合には手術が必要となりますので、手術可能な施設にご紹介いたします。
軽度異形成(CIN1)・中等度異形成(CIN2)は自然消失することも多く、HPVジェノタイプ判定を行った上で、3〜6ヶ月ごとの定期的なフォローが必要です。

早期発見、早期治療

子宮頸がんは、初期では自覚症状がほぼない病気ですが、定期的な検診により初期の段階で発見することができます。がんになる前の段階、細胞が変化した「子宮頸部異形成」のうち高度異形成や上皮内癌という前がん病変であれば、子宮頚部円錐切除術やレーザー蒸散術などで子宮を残すことが可能で治療後に妊娠や出産することも可能です。早期発見し、早期治療することが重要です。毎年子宮がん検診を受けましょう。

コルポスコピー検査

コルポスコープという顕微鏡のような機械を使用し、子宮の出口(頸部)を拡大して観察する精密検査で、肉眼では診られないより細かい観察が可能で、異常が疑われる部位の組織診を合わせて行い病理診断をします。
子宮頸がん検診で異常が指摘された方に対しての確定診断として行います。

子宮体がん検査

子宮体部(内膜)に発生するがんが子宮体がんで、近年、日本の成人女性に増えているがんの一つです。子宮頸がんに比べると、40代以降の比較的高齢で発症することが多く、自覚症状としては不正出血が最も多いです。更年期あるいは閉経後に不正出血がある場合には、特に注意が必要です。閉経前であっても、月経不順や乳がんを患ったことがある方はやはり注意が必要です。

検査

子宮の入り口から子宮内部に細い棒状の器具を挿入して細胞や組織を採取します。月経痛様の痛みがあります。閉経後や経腟分娩をされたことが無い方は器具が挿入できず検査ができないことがあります。

早期発見

不正出血や水っぽいおりものが多量に出る、などの変化があった時には婦人科を受診してください。早期発見、早期治療が重要です。