各種ワクチン接種
子宮頸がん予防ワクチン(HPVワクチン)
子宮頸がんの予防ワクチンは、性交渉が始まる前に接種することで最大の効果が得られます。性交未経験の女性に接種した場合は子宮頸がんの70~90%の予防が期待できると報告されています。
HPVワクチンは、子宮頸がんの原因となりやすいHPV16型とHPV18型のウイルスに対する抗体をつくらせるワクチンです(4価ワクチンのガーダシルは加えて尖圭コンジローマの原因HPVも予防します)。なお、このワクチンに含まれるウイルスには中身(遺伝子)がないので、接種しても感染することはありません。
3回のワクチン接種で発がん性HPVの感染から長期にわたって体を守ることが可能です。ガーダシル(4価ワクチン)は14年間、シルガードは11年間HPVの感染を防ぎます。さらにワクチン効果の持続期間について、海外の報告ではワクチンを接種した後の抗体価は自然に感染した抗体価のレベルを30年間上回ることが予測されています。
しかし、このワクチンはすでに感染しているHPVを排除したり子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまでも接種後のHPV感染を防ぐものです。
またHPVワクチン接種によりすべての発がん性HPVの感染を防ぐことができるわけではないため、ワクチン接種後も年に1回は子宮頸がん検診を受けましょう。
予防ワクチンの接種方法
半年の間に3回接種(初回、2か月後、6か月後)します。
12~16歳の女子およびキャッチアップ接種対象者(17~26歳)は公費で無料で接種できます。ご相談ください。
その他当院にて可能なワクチン接種
当院では以下のワクチン接種も可能です。ご検討の方は是非一度ご相談ください。